NLaEnMの日記

雑多。主に身内向けで真面目な話からふざけたものまで書いてます。

劇場版 森へ/デュオ

あの男なら、こうなる前に間桐桜を殺していただろう。ヤツは正義とやらの為に、人間らしい感情を切り捨てた男だった。

衛宮切嗣の生き方は、私には不快だった。奴ははじめからあったものを切り捨て、私には切り捨てられるものがなかった。結果は同じながら、その過程はあまりにも違った。その違いこそ、決定的だった。

切り捨てるなら、はじめから持たねばよい。だと言うのに奴は持ち続けた。切り捨てたあとでさえ拾い上げた。

まったく、幸せな男だよ。

切嗣が、幸せ…?

己を愛し、隣人を愛し、罪を許し罰を認め、健やかに命を育む。

おまえたちが幸福と呼ぶものでは、私に喜びを与えなかった。それだけの話だ。

 

なんであの時、桜を助けてくれたんだ?

人は死ぬものだ。死にゆくものが間桐桜だけならば、私もあそこまで手は尽くさなかった。

私は、間桐桜の中にある闇の誕生を祝福する。

あの影を…?アレは、人を殺すものだぞ。

しかしまだ産まれてはいない。産まれてからであれば罪も罰も与えられるべきだが、産まれるなとは言えまい。

それとも、犯罪者の息子は産まれる前から犯罪者だと?故に殺してしまえと?

 

私からも一つ聞こう。間桐桜、彼女は既に人食いであることに変わりはない。それでもお前は、擁護するというのか?

彼女は多くの人間を殺した。そのような自分を容認できるとも思えん。ならば殺してやった方が幸せなのではないか?奪われた者たちへの贖罪にもなる。

けど、それは償いじゃない。

そうか。衛宮切嗣の跡は、継がないということだな。